厚岸町にやってくるハクチョウ類

 厚岸町で見られるハクチョウは、オオハクチョウ、コハクチョウ、アメリカコハクチョウの3種類です。どのハクチョウも、主に水草を食べている野鳥です。厚岸湖内では主にアマモ、河川内では主にコアマモなどを食べています。厚岸町の場合、渡ってくるハクチョウが十分暮らしていけるだけの水草が厚岸湖から別寒辺牛川(べかんべうしがわ)にかけて自生しております。餌付けは、ハクチョウに限らず、その生き物の大切な生活、そしてそれを取り巻く生き物の生活まで乱してしまったり、人間の生活する場所に近づけすぎたために思わぬ事故を引き起こす可能性がありますので、ご遠慮下さい。

<オオハクチョウ>

 厚岸で見られるハクチョウの99%以上がオオハクチョウです。その名の通り、この3種の中では一番大型で、体重8〜12kg、羽を広げると2m50cmにもなります。くちばしの黄色の部分も先端がとがっていて他の種類に比べて大きいのも特長です。
 西はアイルランドから東はカムチャツカまで、幅広く分布していますが、そのうち一番東の端に繁殖している集団約30,000羽が日本にやってきているようです。

<コハクチョウ>

 浜頓別町のクッチャロ湖あたりを経由するものが多く、道東にはあまり来ないのですが、ごく希に(1,000〜2,000羽に1羽程度)オオハクチョウの群に混じっています。おそらくコハクチョウの本体からはぐれてしまったものでしょう。特長は、名前の通りオオハクチョウより一回り小さく、逆に首は少し太めです。くちばしの黄色の部分も先端が丸まっていて小さめです。

<アメリカコハクチョウ>

 一シーズンに1羽来るか来ないかです。大きさはコハクチョウとほぼ同じですが、真っ黒なくちばしが特長です。

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