東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワーク発足!

 第7回ラムサール条約締約国会議が、中米コスタリカにおいて5月10〜18日の日程で開かれました。その会期中、ガンカモ類にとって国際的に重要な生息地を連携する重要生息地ネットワークが発足し、東アジア地域の6か国から25ヶ所(そのうち日本は14ヶ所)の参加を得て活動を開始することになりました。

 実は、渡りを行う水鳥関係では既に「シギ・チドリ類重要湿地ネットワーク」が1996年、「ツル類重要生息地ネットワーク」が1997年に立ち上がっており、最後に発足したのがこのガンカモ類のネットワークでして、平成5年にラムサール条約登録湿地の仲間入りをした厚岸湖・別寒辺牛湿原は、このうち2つに登録しております。

 1つはツル類のネットワーク。これには厚岸町はタンチョウの重要な繁殖地として仲間入りをしております。そして2つ目が、今回発足したガンカモ類のネットワークなのです。

 厚岸湖から別寒辺牛川にかけて、オオハクチョウをはじめ、マガモ、ヒドリガモ、オナガガモなどよく目にするカモ類や、その他カモ類を合わせて約20種類が主に冬鳥としてやってきています。オオハクチョウは推定1万羽以上が通過し、2,000〜3,000羽が越冬しています。その他のカモ類は、数千〜数万の単位で通過、越冬しているようですが、まだ正確な飛来数、越冬数はこれから調査しなければならない重要な項目です。

 水鳥に限ったことではありませんが、これら渡り鳥の保護するには、繁殖地だけ、あるいは越冬地だけを保護すればよいのではなく、その両方、そして渡りの途中に立ち寄る中継地もきちんと保護されなければ十分な効果は現れません。もちろんこれら地域は複数の国にまたがってます。つまり、国境の概念のない渡り鳥を保護するには、各国が協力し合わなければならない。そして発足したのがこれらネットワークなのです。厚岸町もその重要な地域の一つであることを認識して、自然環境の保全につとめなければなりません。それは結果的に私たちの生活環境を安定させる重要な要素になるのです。