まっかなウソ

 ウソは体長約16cm、ヒワやマシコなどと言われる野鳥の仲間です。日本全国で一年中見られる留鳥で、餌台にもよく来てあまり人を恐れないことから昔から非常になじみ深い野鳥となっています。

 ウソの体はずんぐりむっくりしていて、嘴が短く太いのが特徴です。しかし、実はこの体つきの野鳥はウソの他にウソの仲間であるイカル、シメ、〜マシコなど人家周辺に色々といるのです。その中でもウソが一番親しまれている理由は、黒い頭にオスの真っ赤なのどのコントラストが強烈だからです。メスにはのどの赤色はありませんが、共に様々な絵に描かれることの多い野鳥です。

 名前も非常に特徴的で、ウソという名前はうそぶく(口笛を吹く)ところから来ているようです。その名のとおり、フィー、フーと下手な人間の口笛といったような鳴き声で鳴きます。実はウソは“うそぶく”だけではなく、実に多彩な鳴き声を持っています。ちょうどセキセイインコの呟くような鳴き方に似た鳴き方をし、またこの時の鳴き声は、野外で聞くのは難しいかもしれませんが実に器用なものです。

 太い嘴というのも意味がありまして、これは堅い植物の実や種を食べるのに非常に適しています。実の他に、新芽、タンポポの花、つぼみなどを食べています。

 厚岸町では、夏場は針葉樹林帯で繁殖するため道有林などの山の中に隠ってしまいますが、秋口くらいから人家周辺に降りてくるようになり、餌台などに頻繁に現れるようになります。また、そのころになると山の中でも、そこそこに鳴き声や姿を見ることができ、シジュウカラやハシブトガラの混群の中に入っている姿もよく観察されます。春になってくると、林道に車で入るとよく道路脇から腰の白い鳥が飛び立つのが見られるのですが、それがウソです。これから暖かくなってくると、かなり頻繁に林道脇から飛び立つウソが増えてきます。ウソがひかれることはあまり無いでしょうが、林道は慌てずゆっくり走りましょう。